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雑記帳

内なる成熟のために

シヴァ神を讃える神聖な時が続いています。ヒンドゥー教の三大神として、破壊神でありながら限りのない恵みをもたすことで知られるシヴァ神は、人々から広く崇拝され、その内に生き続ける存在です。
シヴァ神は、ヴェーダにおいては暴風雨神ルドラとして、そして土着の神々を吸収しながら、さまざま神格としてその存在が崇められるようになりました。破壊をもたらす一方で、人々には健康や安寧を保障する神としての一面もあります。例えば、輪廻を断ちきり解脱を授けると広く唱えられるマハームリティユンジャヤ・マントラの神格もシヴァ神に他ありません。
「瓜が熟して自然と蔦の束縛から離れ落ちるように、私たちが死の輪廻を克服し、不死へ至るよう導いてください。」そうマハームリティユンジャヤ・マントラでは唱えられます。瓜はその内が熟すと、自然と蔦から離れ落ちます。それは私たちに、その内が満ちない限り、決して解脱することはなく、外界の世界に束縛され続けるということを伝えているようです。
このマハー・ムリティユンジャヤは死を超越するものでもあります。始まりがあり、終わりがある外界の世界を超え、永遠が唯一存在する自分自身の内に繋がることは、究極の意識として目覚めることであり、絶対の至福、そして解脱に変わりありません。その真実を伝えるように、シヴァ神はその存在を通じ私たちに語りかけています。
神々は誰しもの内に存在しています。そのエネルギーを呼び覚ます為に、古くから祈りやマントラが用いられてきました。シヴァ神を讃えるこの吉兆な時、その術を用いて、自分自身の内なる世界に働きかけて見るのもよいかもしれません。
解脱、永遠の至福、死の超越、それらは全て、私たちの内に在るということを、常に気づいていたいと願っています。シヴァ神が全世界の繁栄を願い、長い間、深い瞑想を続けていたように、自身の内の吉兆な存在を呼び覚ます努力を続けていきたいと感じています
(文章:ひるま)

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