天の気、地の気という概念は、あまりインド的ではありませんが、実際に存在します。人間は食物だけからエネルギーを得ているわけではなく、呼吸などのように外部とつながり、エネルギーを取り入れるという行為もして生きているのです。その外部のエネルギーの概念の一部としてとして天の気、地の気という考え方があります。
瞑想をすると(瞑想の技法の種類にもよりますが)一般的に天の気が入ってきます。
体が軽くなるのはそのためだです。そしてヨーガのヴリクシャ・アーサナ(立木のポーズ)を始めととして、脚でバランスを取るポーズは基本的に地の気を取り入れる技法になります。
話が少し飛びますが、足を地面に打ちつけるように踏むバラタナティヤム(インド舞踊)の基本ステップも、そして日本の相撲の四股なども、地の気を取り入れる要素をもつ技法と考えて差し支えないでしょう。
インド人が第三の目(アージュニャーチャクラ)を重要視するのは、天の気を重要視しているとも受け取れます。
それにくらべ、日本(の特に民衆が)が丹田(下腹部のエネルギーポイント)を重要視してきた文化から、インド人に比べ、より地の気の充実が重要視されているとも、推察できます。(もちろんこのようなことは、職能集団や個人個人によっての違いは大きいと思います。あくまで最大公約数的な考え方だとご理解ください。)
以前足首回しのことを書かせていただいた時、「(足首を)繊細に回すことにより意識が下に集まり、気が下がり、血流が改善し、より日本に住む私たちの心身に良い影響を与えます。」という1文を入れたのですが、これはいい方を変えれば、意識が下に集まることにより、地の気を取り入れやすくなったことを表現しています。
人種や民族や気候や文化の違いにより多少の差はありますが、人間は、天の気そして地の気をバランスよくうまく取り入れらるようになるとと、心身の健康によい影響を与えると言えます。そしてそれは霊的進化とも密接につながっています。バランスよく天地のエネルギーとつながり、素晴らしい日々を過ごせるようになりたいものです。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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「[ガネーシャ・ギリ 同行] バガラームキー女神巡礼とチベット仏教・シク教の聖地探訪の旅」
http://www.tairikuryoyu.co.jp/special/ganesh-giri/2014-bagalamukhi/
「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902
「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
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ガネーシャ・ギリ
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