スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

神々と自然

トゥラシーを始め、インドでは多くの草や木が神々として崇められています。草や木だけではありません。山や川、風や雨など、自分自身を取り巻く自然は神々として存在し、人々と全体との繋がりを生み出すものとして、古い時代から礼拝され続けています。
私たちを支え育む大地は女神ブーミ、肥沃をもたらすガンジス河は母なる女神ガンガー、人々の祈りを神々へと運ぶ火は火神アグニ、風神ヴァーユや太陽神スーリヤなど、その他にも数え切れないほどの神々が私たちを常に取り巻いています。
一説には、330,000,000もの神々がいると伝えられることもあります。この世界に生じる様々な自然現象が神格化され、それはヴェーダなど数多くの聖典においても中心となって崇められてきました。
こうした自然界との調和は、インドに根付く思想や慣習において、非常に重要な位置を占めるものです。自然現象の数々は、神々が世界を創造する際の力が具現したものであるとも言われるように、その現象との調和は、何よりも、神々と繋がるための大切な術に他ありません。
インドでは祈りや礼拝が、その調和をもたらす術として、古くから執り行われてきました。先日のトゥラシー・ヴィヴァーハのように、こうした自然界へ畏敬の念を抱き、礼拝を続ける実際の日々の瞬間には、自分自身の内にとても大きな瞑想の空間が生まれることに気がつきます。
日の出と共に太陽を崇め、その光と暖かさに感謝をすること、大地、雨や風、それらすべてが、自分自身を育んでいることに気づくこと、そうして自然への礼拝を行う瞬間に、自分はとても小さくなり、大きな自然と一つとなる瞬間があります。それは日常的な瞑想になり変わるものであり、その瞑想の中で、現象を超えた神々との一体を得るとともに、とても大きな安らぎに包まれる瞬間が生まれます。
草や木に至るまで、自分自身を取り巻く一つ一つを、日々の中でまず礼拝していきたいと感じています。そうして生み出される感覚は、何よりも自我を静め、より謙虚に、調和の内で美しく生きることを学ばせてくれるように思います。
(文章:ひるま)

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

CATEGORY

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP