ヨーガ・ダンダは、霊的修行をサポートするため、古くからある伝統的なヨーガ・ツールです。
一般的には、ヨーガ行者が、ヨーガの鍛錬を行う際に使用されます。
ヨーガ・ダンダは、特にプラーナーヤーマ(調息法)の鍛錬に活用されます。
ヨーガ・ダンダを脇の下に入れることで、その反対の鼻孔から空気が流れやすくなり、平静かつ集中した状態で、プラーナーヤーマ(調息法)を行うことができます。
さらに、ヨーガ・ダンダは、数珠を用いてジャパ(念誦)を行う際に、疲れた腕を支える際に使用することもできます。
また、ヨーガ・ダンダは、マッサージ用具としても使用できます。
背中のつぼなどの手の届きにくいところに、ヨーガ・ダンダの湾曲部を当てることで、全身のマッサージが可能になります。
数時間にわたる瞑想では、身体が凝りやすくなりがちですが、ヨーガ・ダンダが快適な瞑想をサポートしてくれます。
さらに、ヨーガ・ダンダの重要な点は、その形にあります。
正面から見ると、人間の肩から脊柱のように見えます。
霊的用語では、これはメール・ダンダという宇宙の中心にある宇宙の支柱を表現します。
この聖なる杖は、全宇宙は我々の内部に凝集され、それが自身の内部にある脊柱のクンダリニー・シャクティ(宇宙の創造エネルギー)の上昇であることを象徴しています。
ヨーガ行者は、この教訓を忘れないように、このヨーガ・ダンダを常に持ち歩きます。
そうすることで、彼らは不動かつ永遠の宇宙の支柱の中心にあり続けています。
ヨーガ・ダンダは、日課として行っている霊的修行に取り入れることで、修行の段階に応じて、さまざまな価値が明らかになってくるでしょう。
その価値は、使用者がインスピレーションとともに独自に見出すことができます。
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