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雑記帳

カイト・フェスティバル

清々しい新春を迎え気持ちを新たにする頃、インドでは太陽を讃えるマカラ・サンクラーンティが祝福されます。
1月14日にあたるマカラ・サンクラーンティは、太陽が北方に回帰する時であり、冬の終わりを告げる喜びに満ちた瞬間です。
冷気が深まる時ではあっても、少しずつ日脚が伸び始め、満ちていく光を感じる明るい時となります。

太陽への深い祈りが捧げられるこのマカラ・サンクラーンティにおいては、インドの各地でさまざまな祝福が行われます。
中でも欠かすことのできない行いに、凧揚げがあります。
マカラ・サンクラーンティはカイト・フェスティバルともいわれるほどで、この日は子どもから大人まで、夢中になって凧揚げをする姿を広く見かけます。

マカラ・サンクラーンティの凧揚げには、太陽の光を存分に浴び、心身の健康を願う意味が込められています。
日照時間が短い冬の間は、さまざまな体調不良が生じやすいことが伝えられてきました。
光が満ちていくこの時に凧揚げをすることで、万物に命を吹き込む太陽から、心身の健康を育む恩寵が授けられると信じられています。

この凧揚げには、身体的な恩恵だけでなく、精神的な深い意義を学ぶこともできます。
それは、広大な空を恐れることなく自由に舞う凧の姿にあります。
繋がれた凧糸に導かれる凧は、強い風を受けても、その中心を見失うことはありません。
それは、主に自分自身を結びつけ、その手綱の下で生きるという、私たちのあるべき姿を象徴しています。

変化に富む人生を生きる私たちは、時に強い風に煽られ、主から遠く離れてしまうことが少なくありません。
そうして光を見失い、深い暗闇に落ちると、耐え難いほどの苦しみに直面します。
そんな私たちは、凧のように、主との繋がりを常に見失わずにいる必要があります。
その強い絆に身を委ねて生きることを学べば、私たちは何も恐れることなく広大な人生を生きることが可能になります。

太陽が北方に回帰し、光が満ちていく時。
その喜びに感謝をしながら、自分自身の中心で光る存在に、しっかりと自分自身を結びつけたいと感じます。
その時、主は真の自由を祝福してくれるに違いありません。

(文章:ひるま)

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